アメフトを題材にした少年ジャンプ作品です。スポーツをテーマにした漫画が多く連載された中でも、人気を博していたスポーツ漫画。
魅力溢れるキャラクターが多く登場し、熱い戦いを幾度も見る事が出来ました。
この記事では、そんな作品の中で魅力的な台詞など紹介していきます。
弱虫セナの軌跡といえる物語
いつも不良にパシリとして走らされていた高校生、小早川セナは走っている最中、蛭魔妖一に目を付けられます。類まれない走りの才能を見出され、セナは弱小と呼ばれても個性的な仲間と共にアメフトの世界に吹き込んでいきます。
そこで、様々なライバルと戦い、最初は怖いと思っていたアメフトを好きになっていく成長のストーリーでもあります。
心を熱くした名言・名シーン集
『逃げる? 違う! 勝つんだ!』小早川セナ
主人公、セナが初めての試合でこれから最大のライバルとなる、進清十郎と戦う時に思った気持ちです。今まで逃げる事ばかりで走ってきた彼が、初めて勝つ為に走る思いへと至った場面です。最初は名ばかりのランナーです。
ですが、この時から誰もが認める立派なランナーへと成長していく始まりのシーンです。
『強くなるんだ 嘘がホントになるように』小早川セナ
『光速のランニングバック』と名ばかりの称号を掲げての始まりでしたが、試合の後、彼は走りにながらランナーとして強くなりたいと思い始めます。
『負けっぱなしは趣味じゃねぇんだ!』十文字一輝
チームの不良三人組の一人が発した言葉です。試合中、何度も敵に倒され、バカにされてしまいます。ですが、遂に敵を倒すことに成功した際、この言葉を叫びます。
不良ですが、優秀な十文字が父から、友達二人を切り捨てろと言われてしまいます。
そこからムキになってしまう未熟な部分もあるものの、その熱い気持ちは主人公にも負けず劣らずの魅力的なキャラの一人です。
『1%負けるんだぞ』蛭魔妖一
格下相手との試合で、勝率は99%と主将の蛭魔が告げた時、他のメンバーが喜びます。今まで格上、同格のチームとの試合ばかりだったので、安心しきっていた彼らへの重い一言になりました。
その一言によって、メンバーは身を引き締め、試合に臨むことを誓います。
たとえ、格下相手でも何が起こるか分かりません。何かの拍子に負けてしまう事態に陥る確率もあることを、主将は知っていました。
『テメェと俺と何が違うってんだよォオ!!』葉柱ルイ
敵チームの主将が蛭魔に対して放った言葉です。不良高校で主将として君臨していた葉柱が対戦相手に完膚なきまでに叩きのめされ、敗戦します。
彼自身は諦めずに戦ったのですが、他のメンバーは諦めてしまい、残りは消化試合の結果に終わりました。
試合後に蛭魔と葉柱が会話する際、纏めるには恐怖政治するしか方法がない、それでやってきたのにどうして蛭魔達のように上手くいかないと嘆きます。
方法は同じでも、自分では何が足りないのか分からず、崩れ落ちてしまいます。
蛭魔も脅して動かす場面は多々ありますが、各々の信念を持った選手、その信念を言葉にはしないものの尊重していました。
そこから生まれる信頼関係が、葉柱との差なのだと感じます。それぞれの悪役の道を見る事が出来る、素敵な場面です。
『0.1秒縮めんのに、一年かかったぜ…!!』蛭魔妖一
関東の常勝高には、生まれながらの天才、金剛阿含という選手がいます。そんな彼に言い放った言葉です。
あらゆる面に秀でた能力を持った阿含への逆襲を畳みかける場面の中、蛭魔が走り、阿含が追いかける状況になります。
阿含は距離的、スピード的に追いつけると踏みました。ですが、天才だから練習しない阿含に対して、努力を惜しまない蛭魔。身体能力が上がるのは蛭魔の方で、その0.1秒の差で振り切ることに成功し、得点することを出来ました。
天才から来る慢心がその状況を作り上げ、努力が実るものだというのが伝わるシーンです。
『一万なんざとっくの昔に超えてる』蛭魔妖一
蛭魔がレシーバーに対し、次のパスが丁度一万投目だと告げます。
その会話の後、チームメイトが今のは本当なのかと尋ねた際にそう答えました。アメフトの最高峰の大会に出場するために練習し続けた数ヶ月での練習が如何に過酷で濃密だったのか物語っている台詞です。
『は? はぁ!? はぁあぁあ!!?」十文字 戸叶 黒木
作中ではぁはぁ三兄弟と呼ばれる三人が理不尽な仕打ちや挑発を行う際に発せられる台詞です。この台詞が出てくる頻度はとても多いので、回数の数えるのも良いでしょう。
・『凡人に生まれた男はどうしたらいいんだ…!』桜庭春人
モデル業を並行してアメフトしている彼が、同学年の進との才能の差を思い知らされます。辛い練習をしても、差が広がるばかりの現実を嘆きます。どんな状況でも努力を惜しまない進を見て、泣き崩れてしまいます。
どんなに頑張っても目の前の壁に押し潰されそうになってしまうものです。スポーツしてきた人ならそういう事が何度もあります。その葛藤を表現されています。
『カード捌きってのはなァ そんなカード出すわけねぇって思いこませたらその時点で勝ちなんだよ クリフォード先生』蛭魔妖一
世界戦にて、相手選手に『あのカードを出すかもしれねぇって思いこませたらその時点で勝ちなんだよ 青二才蛭魔』と言われた後に、仕返しとばかりに言い返した言葉です。
どんな戦術で挑んでも阻まれてしまっていた蛭魔が、相手選手の裏をかくにかいて返り討ちにする瞬間は、とても爽快なシーンでもあり、これぞ蛭魔妖一と言えるシーンです。
『僕の将来の夢は アメリカンフットボール選手です』小早川セナ
最終巻の最終ページにて語られた主人公の台詞です。最初はパシリに使わればかリで自己主張のない主人公が、自分の夢を持った最後の言葉に相応しいものでした。スポーツを通して出会ったキャラクターによって変わっていく彼。
普段は小心者で情けない姿は多いですが、ここぞとばかりに格好いい姿を見せてくれる素敵な主人公でした。
この漫画は胸を熱くしました
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。アイシールド21はスポーツ漫画の中でもとても人気のある作品の一つです。私もこの漫画を欠かさず読み、毎週が楽しみでなりませんでした。
スポーツ漫画で熱い展開を読みたい、格好シーンが読みたいという方は強くお勧めします。綺麗な絵で表現されたこの作品は、あっと驚く試合を見せてくれます。是非とも、お手に取っていただけたら幸いです。