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【コードギアス】コードギアスが流行った理由(考察) - 時代を反映した作品【時代背景とニーズ】

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なぜコードギアスが爆発的に流行したのか。同時期に流行ったアニメ等をふまえて考察します。

コードギアス反逆のルルーシュは何故流行ったのか

コードギアス反逆のルルーシュが放映されたのは2006年秋でした。次作コードギアス反逆のルルーシュR2は2008年春に放映されました。
現在は2017年です。初めて放映されてからもう10年以上経過しますが、今も尚大人気のアニメです。
映画コードギアス亡国のアキトが4部に渡って映画化されました。その上映は2012年の話でした。テレビアニメが終わって4年後にも関わらずヒット作となりました。
10周年イベントはチケットの入手困難となり、イベントで発表された続編についてはかなりの話題になっています。
こんなに愛されるアニメとなった理由を次の3つの観点から考察します。

・頭脳戦、駆け引き
・ロボットアニメ
・悪の救世主

頭脳戦、駆け引き

コードギアス反逆のルルーシュが放映されている時期には、ダ・ヴィンチ・コードが映画化され話題となっていました。こちらはミステリー小説の映画化であり謎解きがされていく話となっています。
同じくアニメではDEATH NOTEが放映されており、DEATH NOTE the Last nameと実写映画化もされました。こちらのアニメはノートに名前を書くことで人を殺すことが出来るというものでした。こちらの作品とコードギアスは舞台設定が違えど頭脳戦、戦略、駆け引きなどにおいて共通する部分がありました。
この頃は天才的な主人公が、頭脳を駆使して戦略、駆け引きを行っていくストーリーが好まれたのではないかと考えられます。

ロボットアニメ

昔から根強い人気を得る作品の中にロボットが登場するアニメをよく見かけます。ガンダムやエヴァンゲリオンなどファンが多く存在し、長年愛されるアニメがあります。
コードギアス反逆のルルーシュもランスロット、紅蓮弐式など多くのロボットが登場し
戦闘シーンがありました。戦闘シーンも見所のあるものでした。
この2006年前後にはガンダムシリーズである機動戦士ガンダム00が放映されていました。この数年前には大人気となった機動戦士ガンダムSEED、SEED DESTINYが放映されました。またゼーガペインもこの2006年前後に放映された作品です。
ロボットによる戦闘シーンにインパクトがあり、印象に残る作品は長く愛される傾向があります。よって、このコードギアス反逆のルルーシュもロボットアニメとしての評価があったと考えられます。

悪の救世主

こちらでも注目したいのはDEATH NOTEです。主人公はDEATH NOTEという力を得て世界を変えようとし、新世界の神になると言って悪意のある人間や自分が世界を変えるに当たって邪魔な存在を排除していきます。これはコードギアスに似ています。
この二つの作品で主人公は善なのか悪なのか判断がつかなくなります。最後には悪として殺されてしまうのも同じです。この頃は世界を変えるために悪にすら染まるというのが斬新でした。正義のヒーローではなく悪の救世主と呼べるような主人公に見所を感じた人が多かったと考えられます。

同時期の類似作品集

2006年から2008年あたりの類似作品はいくつかありますのでご紹介します。
・機動戦士ガンダムSEED
・機動戦士ガンダムSEED DESTINY
・機動戦士ガンダム00
・ゼーガペイン
・DARKER THAN BLACK

機動戦士ガンダムSEED

地球連合軍を代表するナチュラル(地球育ちの自然種としての人間)とコロニー国家群ZAFT軍コーディネーター(遺伝子改造種)との戦争に巻き込まれていく少年、少女達の苦悩を描いた作品です。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

第二次ヤキン・ドゥーエ宙域戦を経て、ザフト軍と地球軍は一応の終結をを見せていました。オーブで暮らしていた主人公シン・アスカは、妹と両親を前回の戦争で失い、ザフト軍へ加入します。
父の後を継ぎオーブ首長国の代表首長となったカガリはアスランを護衛として、プラント最高議会議長デュランダル議長との秘密会議のため、新造戦艦ミネルバの進水式が行われているコロニー、アーモリーワンに来ていた。そこでザフト新型モビルスーツを狙う地球連合の強襲を受けます。これに対抗してシン・アスカが出撃します。
カガリ、アスランなどSEEDの登場人物が引き続いて登場します。

機動戦士ガンダム00

こちらはファーストシーズンとセカンドシーズンがあります。
・ファーストシーズン
西暦2307年、人類は枯渇した化石燃料に代わるエネルギー源として宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターを実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのは「ユニオン」「AEU」「人類革新連盟」の世界三大国家群のみです。それらの超大国間には全面的な対決こそ無いものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、また、いずれかの国家群にも属せなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内戦を繰り返していました。
そんな世界に突如現れた謎の組織ソレスタルビーイングはガンダムによるすべての武力を振りかざす勢力に対する武力介入を宣言します。
・セカンドシーズン
ソレスタルビーイングの介入行動と壊滅によって地球連邦が成立、世界は統一されました。しかし、軌道エレベーターの恩恵を受けられなかった国家は困窮に苦しみ抑圧され、紛争は未だに続いていました。独立治安維持部隊「アロウズ」はこれらの不満を武力によって鎮圧し、虐殺同然の行為を情報統制によって秘密にしていました。世界はアロウズを陰で操る「イノベイター」によって支配されていました。世界の歪みを正しイオリアの計画を実現するべく、ソレスタルビーイングとガンダムマイスターは再び立ち上がります。

ゼーガペイン

舞台は近未来の千葉県舞浜市。舞浜南高校1年生のキョウは廃部寸前の水泳部を存続させようと部員集めに奔走していましたが、突如現れた転校生シズノに「ゲーム」の始まりを宣告されます。彼女の手によって導かれた先は廃墟だらけの異世界でした。そこで彼は光の装甲を纏う巨大ロボット、ゼーガペイン・アルティールに乗り込み、シズノと共に敵ロボットを倒していきます。

DARKER THAN BLACK

今から10年前、突如東京に出現した謎の領域、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)。」その領域が原因で世界は本物の空を失い、夜空の星は星ではない何かの“偽りの星”と化してしまいます。
各国の諜報機関は地獄門の情報を得ようと考えます。彼らが目をつけたのは地獄門と同時に現れ始めた「契約者」と呼ばれる超能力者達でした。人間らしい感情、そして「契約代価」という代償と引き替えに人並み外れた超能力を得た彼らを各諜報機関は地獄門が存在する東京へエージェントとして送り込み、ゲート領域での得意物質や研究情報を手に入れようとしていました。

類似作品のまとめ

先の4つがロボットアニメとしての共通点、最後が代償と共に特殊能力を得るという共通点が見受けられます。これらもまた同時期に人気を博していました。

おわりに

コードギアスが流行った理由としては、悪としての救世主の主人公というのが斬新であったこと、ロボットアニメとしても見応えがあったこと、時代の波に上手く乗れていたことが関係すると考えられます。
最後にもう一つ挙げるならば、作画の担当がCLAMPだったことです。カードキャプターさくらやツバサなど数々の大人気作を生み出した漫画家が作画をしたことにより、CLAMPのファンも引き込むことが出来たと考えられます。

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