月刊誌で連載されていた、鋼の錬金術師は連載終了した今でも絶大な人気があり、海外でもこの作品が好きだと発言する方も多数います。それに加え、映画化も決定していますので、再び人気が過熱すると思われます。
この記事では、その鋼の錬金術師に登場する名シーンなどをご紹介させていただきたいと思います。
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Contents
- 1 鋼の錬金術師のあらすじ
- 2 名言・名シーン集
- 2.1 『降りて来いよド三流 格の違いってのを見せてやる』エドワード・エルリック
- 2.2 『立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか』エドワード・エルリック
- 2.3 『いかん、雨が降ってきたな』 『いや 雨だよ』ロイ・マスタング(大佐)
- 2.4 『男女平等!!』エドワード・エルリック
- 2.5 『「ありえない」なんて事はありえない』グリード(ホムンクルス)
- 2.6 『いやなんだよ!! ボクのせいで…自分の非力のせいで人が死ぬなんてもう沢山だ!! 守れたはずの人が目の前で死んでいくのを見るのは我慢できない!!」アルフォンス・エルリック
- 2.7 『置いて行くから追いついて来い 私は先に行く 上で待っているぞ』ロイ・マスタング
- 2.8 『偽善で結構!! やらない善よりやる偽善だ!』ユーリ・ロックベル
- 2.9 『もう、喋らなくてもいいぞ、エンヴィー。まず、その舌の根から焼き尽くしてやろう』ロイ・マスタング
- 2.10 『私の城に入るのに裏口から入らねばならぬ理由があるのかね?』キング・ブラッドレイ(大総統)
- 2.11 『なめるなよ あれは私が選んだ女だ 私とあれの間に余計な遺言など要らぬ 王たる者伴侶とは そういうものだ』キング・ブラッドレイ
- 2.12 『立てよド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつをみせてやる!!!」エドワード・エルリック
- 2.13 『等価交換だ 俺の人生半分やるから おまえの人生半分くれ!』エドワード・エルリック
- 3 終わりに
鋼の錬金術師のあらすじ
仲の良い兄弟エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックは父親に出ていかれ、女手一つで育ててきてくれた母を亡くしてしまいます。二人は母を取り戻す為に、錬金術の中でも禁忌と言われた『人体錬成』に手を出してしまいます。
結果、エドワードは左足、アルフォンスは全身を失ってしまいます。エドワードがさらに、右腕を犠牲にし、アルフォンスの魂を鎧へと定着させます。二人は体を取り戻すために、世界中を旅に出ることになりました。
旅の途中で、様々な人達と敵と出会い、二人は精神的に成長する話でもあります。
名言・名シーン集
『降りて来いよド三流 格の違いってのを見せてやる』エドワード・エルリック
リオールという街で住人を騙していた教主、コーネロが嘘を看破されたエルリック兄弟を始末しようとします。ですが、それも簡単に阻止され、エドワードがコーネロに向けて言い放つ言葉です。
ストーリー最初の事件での発言でとてもインパクトのあるセリフだったと私は思います。最後まで読んだ中でも、このセリフが絶対に忘れる事はありません。
『立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか』エドワード・エルリック
コーネロの悪事がエルリック兄弟によって阻止され、リオールに住む少女、ロゼが何を信じていけばいいのか分からなくなった自暴自棄になってしまい、そんな彼女にこの言葉を掛けました。
失った恋人を取り戻してくれると言われ、信じてきた彼女が一瞬にして絶望のどん底に落とされた姿は可哀そうでした。ですが、エドワードの言葉によって前向きに生きようとし、中盤辺りからは孤児の世話や町の手伝いをする彼女の姿を見る事が出来ます。
『いかん、雨が降ってきたな』 『いや 雨だよ』ロイ・マスタング(大佐)
親友の墓標の前で、リザ・ホークアイ中尉との会話の中で言った言葉です。親友であるマース・ヒューズが敵によって殺されてしまい、葬式の後、大佐が静かに涙を流します。普段は毅然とした態度で部下に指示し、エルリック兄弟をいじってきました。
ですが、親友の死はそんな彼を意ともたやすく崩してしまう出来事だったとも言えます。常にクールな大佐のこのシーンは、読者の心を掴んだはずです。この日から、大佐の胸には『復讐心』が植え付けられてしまい、冷徹な部分も見え隠れしてきます。
『男女平等!!』エドワード・エルリック
エドワードが義足を履いた少女、パニーニャに大切な物を盗まれた際に言い放った言葉です。アルフォンスは女の子に暴力を振るうのは良くないと諭すのですが、エドワードの耳には届かず、この言葉を大声で言います。
確かに男女平等は大切ではありますが、力で物を言わす態度には笑ってしまいます。この発言に、『なんで兄さんが使うと危険思想に聞こえるのかな』と呆れています。
『「ありえない」なんて事はありえない』グリード(ホムンクルス)
人工的に作られた人間、『ホムンクルス』の存在を信じられないと発言したアルフォンスに対して、グリードが言った言葉です。何度殺しても復活してしまう特徴を持っているホムンクルスで、名前が全て七つの大罪にちなんでいます。
強欲の象徴であるグリードとの出会いが、エルリック兄弟の行く末を大きく左右させていくことになります。
『いやなんだよ!! ボクのせいで…自分の非力のせいで人が死ぬなんてもう沢山だ!! 守れたはずの人が目の前で死んでいくのを見るのは我慢できない!!」アルフォンス・エルリック
アルフォンスがラスト(色欲)との交戦中に叫んだ言葉です。グリードのアジトにて、目の前で多くの人が殺されてしまい、それに苦悩していました。その中で、再び、それも親しい人が危険な目にあっている時の事でした。
ラストの鋭い切れ味を持った指によって鎧がボロボロにされてしまいますが、信念を持った言葉と兜から伺える眼光がとても格好良かったです。普段は内気で優しい彼が見せた素敵な姿の一つです。
『置いて行くから追いついて来い 私は先に行く 上で待っているぞ』ロイ・マスタング
ラストとの交戦によって重傷を負ったジャン・ハボック少尉に向けた言葉です。負傷によって下半身不随に陥ってしまい、前線を退く事をジャンは大佐に告げます。ですが、大佐は彼に慰めの言葉を掛ける事もなく、この言葉を言い放ちます。
失意の中、言われた本人は戦う意志があっても動かない体に落ち込んでしまいますが、それと同時に大佐の前に戻ってこようと誓います。慰める事はしない大佐ですが、戻ってくることを信じた発言でもあるので、部下に対する厚いを信頼が垣間見えるシーンでもあります。
『偽善で結構!! やらない善よりやる偽善だ!』ユーリ・ロックベル
敵国でもある患者を治そうとするヒロインの父親が患者に向けた言葉です。本来ならば、敵に塩を送るような行為は批判されてしまう状況にあったのですが、ヒロインの両親は医者である誇りを優先して、敵であっても全力で治そうとします。
現実でも偽善はどうとか言う方もいますが、偽善であっても助けられた人にとっては善である事は変わりないので、そこで悩む必要はありません。漫画の中でも大切なところを教えてくれる大切なシーンです。
『もう、喋らなくてもいいぞ、エンヴィー。まず、その舌の根から焼き尽くしてやろう』ロイ・マスタング
親友のヒューズを殺した事を自白した上、貶める態度に激怒した大佐がホムンクルスのエンヴィーに言い放った言葉です。漸く辿り着いた犯人を前に、我を忘れて自身の錬金術で焼殺を繰り返します。大切な人が失ったからこその悲しみははかり知れません。
ですが、大佐の復讐にかられた姿は狂気すらとも言えるもので、周囲の人も心配してしまう程でした。圧倒的な力を見せる大佐のシーンはとても格好良いシーンの一つですが、切ないシーンでもあります。
『私の城に入るのに裏口から入らねばならぬ理由があるのかね?』キング・ブラッドレイ(大総統)
軍の内乱の中で、大総統が館内へと踏み込む際に言った発言です。敵が大勢居る中、臆することなく言ってのける姿は圧巻ものです。正面から踏み込むのは無謀だと思われますが、彼の実力からすれば大した問題ではなく、簡単に突破してしまいます。
終盤だからこそ荒ぶるシーンの中でも、注目大の一つです。
『なめるなよ あれは私が選んだ女だ 私とあれの間に余計な遺言など要らぬ 王たる者伴侶とは そういうものだ』キング・ブラッドレイ
激闘の末、敗北した大総統が遺した言葉の一つです。大総統という地位は国の裏側で用意されたレールの上で成り立ってきたものでした。地位と強さ、全てがあるべくしてあったものでしたが、妻だけは用意されたものではありませんでした。
作中では表面だけの信頼を向けてきた彼でしたが、『あれ』呼ばわりするものの、確かな信頼を愛情を向けていたのが窺えます。
『立てよド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつをみせてやる!!!」エドワード・エルリック
最後の戦いにて、相手に言い放った言葉です。このセリフは最初の敵に言い放った言葉に酷似しています。違いとしましては、最初の言葉は己個人としてでしたが、このセリフは周囲の仲間を含めた言葉となっています。
今まで出会ってきた仲間達全員で戦っているという事を指した言葉と同時に、一話から成長したエドワードの証とも言える言葉でもあります。全話を通してインパクトのある名台詞です。
『等価交換だ 俺の人生半分やるから おまえの人生半分くれ!』エドワード・エルリック
最後の戦いが終え、新たに旅に出ようとするエドワードがヒロインであるウィンリィに向けたプロポーズです。幼い頃から錬金術に触れてきた彼だからこその言葉です。悪く言えば錬金術バカとも言えます。
プロポーズにも錬金術の鉄則を持ち出してきたことに、ウィンリィは呆れてしまいますが、受け入れます。最初から最後まで恋愛面に大きく触れたシーンはとても少なかったですが、互いに確かな恋愛感情はありました。最終巻で漸く結ばれて良かったです。
終わりに
ここまで鋼の錬金術師の名台詞について書かせていただきました。鋼の錬金術師は私が小さい頃から読んできた漫画の一つで、とても愛着があります。漫画自体は終わってしまいましたが、何度でも読み返せる名作です。
テーマとしては少し重い部分も多々ありますが、読み応えある作品ですので、台詞を探しつつ読んでいただければ幸いです。